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冷却系の最も一般的な5つの問題

添加剤

ラジエーターは車の大事な部品の 1 つですが、問題が発生するまでは自分の車であっても無関心だったりするかと思います。しかし、ラジエーターがその気になれば、最高に厄介な悩みの種となる部品でもあります。

そして車の冷却系を構成する部品はラジエーターだけではありません。他にもサーモスタットやウォーターポンプなどの他種の部品によって冷却システムは構成されています。これらに問題がある場合、エンジンが生み出す熱を下げきれずに車はオーバーヒートし、重大な故障に発展する可能性があります。

少しだけ仕組みを説明しておくと、冷却系システム内には冷却水という液体が循環しており、この液体はエンジンブロック内の熱を奪ってから放散し、また熱を奪って放散してを繰り返しています。また、冷却水はエンジンが動いていない間は常温になっていきますので、冬季に凍結しないように不凍液が用いられています。いわゆるクーラントというやつですね。これはすごく基本的な内容ですが、問題を理解する上でとても大事なことです。

特に弊社はケミカル屋さんですので、液体にどうしても重きを置きます。

問題① 漏れ

車の水漏れは短時間で大きな問題に発展する可能性が高く、侮ることができない症状です。冷却システムは密封された配管と部品の連続であり、その密封が何らかの理由で損なわれれば、中を循環する冷却水も当然漏れます。冷却システムの最も一般的な漏れは、ホースのカシメ部からの漏れですが、アルミ配管であるラジエーター自体からも漏れが発生する可能性があります。

そしてホースが劣化したり緩んだりして、冷却水がシステムから漏れ出すと最終的にはオーバーヒートにつながります。 車の下やボンネットの中に緑やピンクの液体があり、甘い匂いがする場合は、どこかからラジエーターが漏れている兆候です。また、ラジエーターが過度に腐食している場合、ホースが無傷であっても、ラジエーター本体で漏れが発生する可能性があります。

解決策: 標準メンテナンスの一環として、ラジエーターホースを定期的に交換してください。一般的には10万キロの走行が交換目安です。

問題② 錆びたラジエーター

車のボディが錆びていると必ず気づきますが、それはボンネットの中でも車体の下でも起こることです。空気と金属と液体が混ざり合うと、必ず酸化し、サビが発生します。 これらすべての成分がラジエーター内に存在するため、サビは大きな脅威となります。特にラジエーターは細いアルミ配管ですので、サビによって穴が開きやすいものと言えるでしょう。そしてラジエーターが錆びすぎると、穴が開いたり、漏れたり、その他の故障が発生する可能性があります。

車の走行温度が高すぎる場合は、ラジエーターに錆がないか確認してください。 外側から見てもわかることもありますが、クーラントの色が茶色くなっているかどうかでもわかります。 寒冷地で車を運転する場合は、特に錆に注意する必要があります。

そして最もメジャーな原因は、クーラントに含まれる防錆剤が痛んで機能しなくなることです。

解決策①(予防の場合):予防として、定期的なクーラント交換を行うか、防錆効果のある添加剤を使用してください。クーラント交換には手間や工賃が付きまとうので、予防で適度にケアする目的なら添加剤は便利です。

解決策②(錆が発生した場合も):30,000km~45,000kmの走行ごとに、リスローンのハイパークールラジエータークリーナー&スーパーフラッシュ(品番:RP-41240)を使用して配管フラッシングを行ってください。これにはサビの除去だけではなく、腐食の原因となる酸を瞬時に中和する効果もあります。 つまり、既存のサビを除去し、ラジエーターに新たな錆が発生するのを防ぐことができます。

RP-41240 Hy-per Cool ラジエータークリーナー&スーパーフラッシュ

問題③ 汚れやその他の障害物

ラジエーターのもう1つの一般的な問題は、ミネラル堆積物の蓄積汚れです。いわゆる水アカですね。こいつは何もフロントガラスに付着するだけではなくラジエーター内にも発生するものです。もはや物を詰まらせるためだけに存在しているようにも見える、厚くて見苦しいネバネバした物質です。ラジエーター内にこうしたミネラルの堆積物、副産物、破片、その他の障害物が蓄積すると、ラジエーターが適切な量の冷却剤をエンジンに流すことが難しくなります。車がオーバーヒートしたり温度計が熱くなりすぎる場合で、サビの問題、漏れ、ホース破損が見られない場合は、ラジエーターの内部に汚れが蓄積していないか確認してください。

解決策: 繰り返しになりますが、クーラントを適切に洗い流すことが解決策です。 クーラントを洗い流すことでサビを取り除くことができるのと同じように、システムからあらゆる汚れを取り除くことができます。ラジエーター クリーナー & スーパー フラッシュは、冷却システム全体を洗浄し、水アカの除去だけではなく、クーラントのゲル化や堆積物を除去し、新たな堆積物の生成を防ぎます。大切なのはこうした異変に気付いたときに、冷却水をただ新品に交換するだけではなく事前に洗浄することです。冷却水はドレンから排出してもすべての汚れがシステムから除去されるわけではなく、次に入れた新品の冷却水が汚染されるため、問題に再度対処する必要がすぐに出るからです。

問題④ ウォーターポンプまたはサーモスタットの不良

ラジエーターは相互接続された冷却システムの一部品にすぎず、エンジンを冷却するにはそのシステムのすべての部品が適切に機能する必要があります。例えば、サーモスタットが故障すると、システムはラジエーターに冷却水をいつ送ればよいのかわかりません。また、ウォーター ポンプが故障すると、システムは冷却水を循環させるために必要な圧力を作ることができなくなります。これらのいずれかが故障すると、ラジエーターは設計どおりに機能しなくなります。

解決策: このような場合の唯一の解決策は、故障したサーモスタットまたはウォーターポンプを交換することです。

ここで余談ですが、ウォーターポンプの故障とはどういった原因で起こるのでしょうか。機械的な故障や単に寿命で故障することもありますが、ここでケミカルオタクとして言及したい故障原因の1つが、潤滑不足による摩耗による原因とキャビテーションによる問題です。(キャビテーションによる問題についてはまた別のコラムで書きます)

潤滑不良については、ウォーターポンプの潤滑剤を使用することで改善することができます。よくあるのは、ウォーターポンプからキーンと異音が鳴るケースです。これは明らかに潤滑不良のサインですのでケミカルの得意な症状です。

冷却系リペア

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原因⑤ ラジエーターファンの故障

冷却系由来のエンジンオーバーヒートは、冷却システムに何らかの問題が発生した場合の典型的な結果です。 しかし冷却系とは何も冷却水の循環する部品を指すだけではありません。ラジエーターには冷却ファンによる風を当たることで冷却効率を上げています。これは扇風機のような部品ですので、ベアリングの劣化によって寿命を迎えることもありますが、電気系ですので念のため水温センサーやコントロールユニットなどもチェックした方がいいです。

解決策: 残念ながら繰り返しになりますが、通常は交換が唯一の手段です。

ラジエーターのメンテナンスにかかる費用

ラジエーターホースの交換はおよそ5,000円~20,000円の部品代と工賃がかかります。(アッパーホースとロアホースは大体ペアです)サーモスタットは部品としては3,000円ほどですが、工賃込みで2万円くらいです。そしてウォーターポンプは工賃込みで8万円~10万円ほどかかるとよくお聞きします。そしてラジエーターファンの交換も高額で、およそ8万円くらいかかるそうです。

そこでケミカル系の業者としてやはり推奨したいのは冷却系の洗浄の大切さです。このコラムに取り挙げた問題に対して考えるとやはり有効です。機械的なトラブルはもっと数多くありますが、予防整備はケミカルの本領です。

リスローンのラジエータークリーナー&スーパーフラッシュは、およそケミカル的な問題となる不純物や配管詰まりの原因を取り除くことができますので、何年かに1回でいいので大切なお車の故障防止にご使用ください。

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