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ガソリン触媒クリーナー【CATコンプリート】

添加剤

車検の常識を変える!? ガソリン触媒クリーナー

6月のオートサービスショーで、新ブランドのベリーマンと共に大きく注目を浴びた商品があります。それが、リスローンのガソリン触媒クリーナー「CATコンプリート」です。このコラムでは、近日中に発売予定のCATの魅力を少しでもお伝えできればと思います。

4月のDPFクリーン発売に続き、同じ洗浄テクノロジーをガソリン車の触媒に応用して開発されたのがこのCATコンプリートです。(通称CAT)リスローン社が開発したこれらの触媒クリーナーの最大の特徴は、燃料添加剤でありながら触媒を洗浄できる点にあります。

従来の燃料添加剤とは

洗浄をするための燃料系の添加剤はインジェクターの洗浄を主目的としており、グレードの高い製品だと燃焼室やピストンヘッドの洗浄ができるものがあります。添加剤は、燃料と一緒に点火されて洗浄成分も一緒に燃焼室で燃やされますので、その先に続くエキゾースト系の部品を洗浄することは事実上不可能です。

もしも、そうした従来のケミカルで触媒への効果をPRできるとすれば

  1. インジェクターの詰まりを改善する。
  2. 燃料の不完全燃焼が起きなくなる。
  3. 結果として触媒にススが堆積しづらい。

といった3ステップでの説明となるはずです。これはこれまでのリスローンの燃料系添加剤にも当てはまる事実です。

従来のDPFクリーナーとは

そんな市場の中でも、これまでディーゼル用触媒であるDPFのクリーナーは数多くの製品がありました。現代のディーゼル車にとってDPFの詰まりは改善コストのかかる大きな問題ですので当然です。それら添加剤の仕組みとしては、基本的にDPF内に堆積したスス焼き(DPF再生)を補助し、再生効率を高めるものです。具体的には、ススを燃焼させるためにはDPFを600℃以上にしなければなりませんが、そうした添加剤を使うことで一時的に400℃付近でススを燃焼させることができるようになります。

他の触媒洗浄方法

添加剤は上記の2パターンがありましたが、それだけが触媒洗浄のすべてではありません。ケミカル系ならば、DPFのセンサー部分からエアーを繋いだスプレーノズルを突っ込んで洗浄液を汚れに直接吹きかける洗浄方法があります。この方法の利点は、しっかりとススが取れることですが、スプレーの当たる部分しか洗浄できないので触媒の奥の方を洗うためにはその作業を練習する必要がありそうです。

もう一つは最も確実な方法で、DPF自体を取り外して、真っ二つに切って中身を洗う方法です。専用の漬け置き洗剤なんかを沢山使いますが、手間もコストもかかるため、再生できない程の詰まり症状を起こしたDPFへの最終手段です。触媒はそれ以上に高価なので、エコロジーとは金がかかるものだと実感します。

ここで気付いた人は鋭いです。そうです、ガソリン車の触媒に対する洗浄手段はほとんどありません。

ガソリン触媒クリーナーの需要はあるのか

ここがCATのポイントです。まず初めに認識を合わせると、DPFのようにガソリン触媒が詰まることは滅多にありません。実際に詰まりが起きるとエンジンの回転数が上がらなくなり、アクセルを踏み込んでも低速しか出せなくなったりします。さらに触媒を交換すると数十万円もかかります。しかし、ガソリン触媒が詰まる事例はそう多くはありません。ただ、詰まる程のひどい症状ではなくても、汚れが堆積していない状態の方が良いだろうとは思います。

しかしながら、触媒を丸洗いする需要が少なくても、車検で排気ガス検査に不合格だったという話は毎日のようにお聞きします。多くの人にとって車の問題を認知する機会としての車検制度でもありますが、排気ガス検査に引っかかることや基準値ギリギリで合格することは珍しいことではありません。CATはそんな車検の排気ガス検査対策で役に立つ添加剤です。

排気ガス検査が通らない原因と対処方法

排気ガスに含まれるHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)が、基準値よりも多く検出されるため検査に通らなくなります。これらは燃料を燃焼しきれなかったり、触媒の汚れによって、有害なガスを触媒で酸化したり還元しきれない際にマフラーから基準値以上に出て来ます。つまり、何かしらの原因で有害なガスを触媒で浄化できていない状態ということになります。

そこにはどういった理由があるのでしょうか。まず、検査に不合格だった際は、エンジンを数分間強く空吹かししてエンジンと触媒の温度を上げてから再度検査します。その時にガソリン用の添加剤を使ったりして、運がよければこれで改善します。無理なら本格的なトラブルシューティングが必要になります。

例えば、O2センサー(酸素センサー)の汚れは排ガス検査の大敵です。触媒付近に取り付けられているこのセンサーは、汚れが溜まってくると正しい酸素量を測れなくなり、車両は多くの燃料を消費することになります。

燃費が悪化する程度ならばかわいいものですが、燃料の不完全燃焼が起こり、有害ガスの発生量が増加し、車検に通らなくなります。そして、ひどくなるとエンジンチェックランプが点灯します。O2センサー自体は値段も高くなく、プロなら交換作業もさほど難しいものではありません。しかし、車検が通らない原因を考えたとき、原因のすべてがO2センサーにあると言いきれないのがこの問題の厄介なところです。

例えば、燃料の不完全燃焼はインジェクターの詰まりなんかでも発生しますし、エンジン内のカーボン汚れも原因に考えられます。マフラーからの有害な排気ガスを抑えるためには、燃料系と排気系をどこまで広く疑うかが大切になります。

そしてあと有名なのはスパークプラグの故障です。プラグが消耗していることでも不完全燃焼は起こりますが、カーボン汚れなどによっても点火ミスは起こります。

触媒の交換はあらゆる手を尽くした後の最終手段だと思いますが、新車への乗り換えを検討するレベルの費用になるためできれば行いたくありません。

ここまで簡単にですが、触媒、O2センサー、インジェクター、スパークプラグなどが例にあがりました。CATコンプリートの良さは、こうした燃料系と排気系をすべて洗浄することができる点です。しかも軽度の症状なら短時間で解決します。(そのための使用方法があります)特に排気系においては、洗浄方法が極めて限られていますので、車検対策で役に立つことも多いと思います。

実車テスト

これは筆者がこの自動車整備業界において最も尊敬している方がテストしてくださった信頼できる結果です。是非ご参考ください。

【実験車両】
・レクサスRX350
・2015年登録 走行距離82,000キロ
・使用燃料:ハイオク指定

【実験】
触媒そのものは非分解のため、触媒の真ん中に付いているO2センサーも触媒同様の汚れになっているとし、施工前にO2センサーを外して観察、撮影。 満タン給油時にリスローンCATコンプリートを投入し、燃料が空になるまで通常使用。再度O2センサーを外して観察、撮影、保存。 O2センサーの中心内部まで綺麗になっていることに驚く。

CATコンプリート

最後になりましたが、CATコンプリートの概要になります。排気ガス検査において、不合格だったり、基準値にギリギリの場合には是非ご検討ください

商品概要

CATコンプリートは、触媒を直接洗浄するための画期的な燃料添加クリーナーです。触媒以外にもO2センサー、インジェクター、燃焼室、バルブ、EGRなどの燃料系と排気システムなどに堆積した有害なデポジットを効果的にこすり落として除去するために、高性能洗剤と強力な洗浄溶剤が配合されています。また、これらは燃焼の過程で生成された排ガスと反応して触媒内の無機堆積物を除去します。これにより、短時間で個々の部品の機能を回復することができます。また、定期的に使用することで綺麗な状態を維持します。

品名:CATコンプリート
品番:RP-44720
容量:425mℓ
1ケース4本入り

要約すると、「CATは超強力なインジェクター&燃焼室クリーナーでありながら、燃焼後も排気ガスに洗浄成分が乗る仕組み」ということです。ちなみにこれは同社のDPFクリーン(品番:RP-34744)も同じ仕組みです。

そして製品ラベルにもあるとおり、P0420をはじめとするコードが出た場合においてもエンジンチェックランプを消してみせるという強気の製品です。強力ですが、センサーセーフ処方ですのでご安心ください。

【使用方法】

軽自動車の場合(タンク容量25ℓ程度)
 燃料タンクの約1/2をガソリンで満たした状態でボトル1/2本を添加してください。
普通車の場合(タンク容量50ℓ程度)
 燃料タンクの約1/2をガソリンで満たした状態でボトル1本を添加してください。
※燃料タンクがさらに大きい場合は燃料を少なくしてご調整ください。
①添加後は、車両を約30~50km程度走行させてください。
その時、低いギアで低速走行してください。 この工程により触媒に浸透し、軽度の症状ならこの段階で改善します。
②上記の走行後は満タンまで給油し、なるべく燃料が少なくなるまで走行してください。その間もクリーンアップをし続けます。

※1.走行できない場合は添加後に2000回転以上で時折回転数を変えながら1時間以上を目安にアイドリングしてください。
※2.燃料満タン時に添加することも可能ですが、希釈度が低くなるため製品のもつ100%の性能を発揮できない可能性があります。
※3.予防整備で使う場合は8,000kmの走行ごとに使用することで、燃料系と排気系が綺麗に保たれ故障頻度を大幅に減少させます。

最後の最後に豆知識ですが、

CATコンプリートのCATとは猫ではなくCatalytic converter (意味:触媒)が語源です。アメリカでは一般的な略し方ですが、なんだかかわいいですよね。

おわり

オートサービスショーでの展示
(貴重な洗浄サンプルをお貸出しくださったT氏に感謝です
我が家のCATです

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