真空ポンプのオイル交換がエアコン整備に欠かせない理由
カーエアコン
弊社では、カーエアコンメンテナンス用に真空ポンプ（LL-VP215）および交換用真空ポンプオイル（LL-VP1L）を販売しておりますが、真空ポンプの販売数量に対して、交換用オイルの出荷数量が少なく、真空ポンプオイルおよび真空引き作業の品質維持ができているのか、心配しています。
他社製のオイルをお使いなのかも知れませんが、現場に訪問して良く耳にするのが、『真空ポンプオイル』をずっと交換していないとのお声です。
真空ポンプオイルは元々透明色ですが、使っている内に水分を吸収して白濁したり、そのオイルが酸化劣化して黄味がかったり、赤茶色に変色したり、だんだんと汚れてきます。
汚れたオイルでは、その特性（潤滑性、緩衝性、密封性、冷却性、清浄性など）を発揮することでできませんので、真空ポンプの能力を十分に発揮できなくなってしまいます。
下記写真は、長らくオイル交換をすることなく、使い続けたオイルの交換前と交換後の能力の違いを調べたものです。
■オイル交換前
■オイル交換後
お分かりいただけましたでしょうか。オイルを交換しただけで、真空度が大きく改善しました。
真空ポンプの最大の目的はエアコン配管内部を『カラ』の状態にすることです。その中でも水分を蒸発させることが最大のミッションと言っても過言ではございません。
水分はエアコンシステムにとって最大の敵です。スラッジの蓄積や配管の腐食に大きく影響をしますので、真空ポンプが十分な真空度を保てず、水分が蒸発しなければ、その真空ポンプは、まさに無用。
真空ポンプオイルを適切に交換しなければ、せっかく真空引き作業をしても十分な真空ができず、中途半端な作業になってしまいますし、真空ポンプの故障の原因にも繋がります。
真空ポンプオイルのランニングコストは決して高くなく、作業も難しくありませんので、最高のエアコン整備をお客様に提供するために、ぜひこのエアコン整備シーズン前に、真空ポンプオイルを交換、メンテナンスしてください。
真空ポンプオイル（品番：LL-VP1L）
容量：1Ｌ 定価:3,020円
