謹賀新年
ブログ
明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
例にもれず滞ったブログですが、2020年再スタートします。
どうせまた滞りますが。
さて今回は、正月中パソコン整理していて2013年に社内でビジョン
発表した長文を掲載してみます。長いので、ご一読に覚悟が必要な文字量ですが、
覚悟のある方、どうぞ読んでみてください。
7年経ってもあんまり変わってないな、と思いました次第です。
成長がないのか、意思が強いのか、わからんけど。
<以下2013年ビジョン発表においてのメッセージ>
私が望む最も高いビジョン=私の志は、ご縁があって私たちの仲間になった以上、
その人それぞれの良さが十分、いえそれ以上に発揮され、高次化し続けられるようなチームの風土、ルール、
空気感を作ることです。
かの内田樹先生曰く「仕事のできる人というのは、私とあなたの間に落ちているゴミを、
気づいた瞬間に拾い、捨てることができるかどうかです」と言われます。すごく共感します。
飛躍しまして、人類と捉えますと、地球に住み、循環サイクルの中での、空気を吸い、水を飲み、
食物をいただきます。そういう意味で、人類みな兄弟で家族であることが理解できます。
その家族のそれぞれがそれぞれに足るを知り、さもゴミを拾い合うように隣人を気遣いながら、
支え合い、生きていければ、それで良いと思うのです。
さらに飛びますが、例えば、日本の歴史を分かる限りさかのぼりますと、
狩猟生活の縄文時代を過ぎ、弥生時代になり、稲作をするようになります。
考えれば、狩猟して、生活が安定し、子孫繁栄するなら、ずっと狩猟すればいいと思います。
しかし気候に左右されるし、資源は底を突く。それが中国から稲作が伝来し、こっちのほうが安定的で、子孫繁栄できるってことで、稲作を始めました。江戸時代になり明治まで人口の85%以上が農民だったと言います。
食う食わない、生きる生きないという視点で見ると、人口分布としては、これでよかったはずです。
しかし産業革命が時代の大転換を生みました。長い歴史でみると、急速に、工業化・高効率化し、
急速に人口が増え、日本では急速に農業人口が減りました。
ではなぜ、農作で生きていた人たちが、より便利でより高効率なものを求めたかは、
分かりませんが、それでよかったはずなのに、そこから転換したということは、それでよくなかったから、のはずでしょう。
そっちのほうがいいな、とみんなが思ってこそ、選んで生きてきたんでしょう。
歴史の変遷すべてが、何かしら、瞬間瞬間で、よりよくなるために、汗も、血も流し、
1つ1つ変えてきたに他ならないと思います。もちろん過去の歴史のすべてが正解だったとは思いませんが、総合的には、正しかったから、必要だからそれぞれが生き残って、歴史を刻み続けてきて、
今に至ったんだと思います。
先日、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきました。
時代は戦争前。零戦設計者の堀越次郎とその妻で結核患者の奈緒子の物語でした。
殺し合うための戦闘機を設計する夫。死にゆく病に侵される妻。とても矛盾や焦燥感にかられる時代背景や立場、役割の中ででも、いろいろを含んで。次郎は真摯に美しい飛行機を作りたい。
しかしそれは兵器であり、人の命を奪おうとするもの。一方で、奈緒子は、結核を患い、闘病する。
二人は生命をまっとうしようと、それぞれの立たされた立場でまっすぐに生きるその二人にとても感銘を受けました。
そこに未来はないかもしれない。自分の大好きな仕事は正義ではないかもしれない。
しかし風に向かうライオン(筆者注:さだまさしの曲)のように、強く、真摯に自らの運命に立ち向かっていく。
そんな映画だと受け取りました。
「Le vent se ève,. il faut tenter de vivre」、「風立ちぬ、いざ生きめやも」。
和訳すれば、風が吹いた。さぁ生きよう。
転じて理解すると、そこにさわやかな風が吹くのは、その人次第である、と解釈しました。
現代は風立ちぬの大正末から昭和初期の時代ほどではないと想像しますが、
生きにくい混迷の世の中かもしれません。
私たちこそ、時代の波風を受けながらも、正しく、必要な存在となり、広く世間から期待され、
応援されるような存在にならないといけないですし、私たちが良くしよう、私たちこそ良くなろう、
とただひたすらに思い、ひたすらに努力し、結果を求めることが大切ではないでしょうか。
仕事は、それを達成するための最大のツールであると考えます。
仕事を通じて、期待され、応援され、達成し、さらに良くなろうと努力し、
期待され、応援され、達成し…というループを、チームで達成するために、日々、
懸命になることこそが仕事であると思います。
反対に仕事以外でそれらを達成していくのは、なかなか考えられることではありません。
リークでなくても、トヨタでも、グーグルでも、はたまた八百屋でも、農家でもなんでもいいと思います。
ただ、ひたすらに努力続け、応援され続け、達成し続けるということが目的ですので、
時代感や今の置かれた立場に基づいた社会課題があり、それを1つずつ改善や解決し続けることが、仕事となります。
その達成していく道筋がビジョンで、他生の縁のあったチーム一丸で、こういう方向性で日々、一所懸命にやりましょう!
というものだと思っています。
では、「リークラボ・ジャパン」のビジョンですが、前述のとおり、「リーク」をキーワードに、
私たちが積み上げた、商品や技術・経験で、省エネ・省資源、温暖化抑制の一助となり、
日本でそれを極めることにより、世界に広く提案できるような存在になれればと考えています。
さらに「リーク」の上位概念は「MOTTAINAI」だと考えます。今は「リーク」が主軸ですが、
「MOTTAINAI」に昇華させるのは、時間だけの問題だと思います。
自分は、何々をどうのこうのしたいと言うわけではなく、私のしたいのは、世間から広く期待され、
応援され、がんばり、達成し、さらに高次に期待され…というループを歩みたいんだと思っています。
会社も同じで、取引先や顧客、または世間から広く期待され、
応援されるようにならないとなにも始まらないと思っています。結果、儲かりようもありませんでしょう。
いい人で、いい会社だから応援される、はずです。いい人は、マナー、礼儀、デリカシー、
面倒見、責任感、正義感、使命感、高い目標(ビジョン)などを持つ人と定義できると思います。
会社も、同じでしょう。
私たちのチームには理念がまずあり、ビジョンがある。
それは世間に良いことを提案し、地球にも良いことを提案できなければならないと考えています。
収益性と社会課題の解決を併せ持ちます。
それを基に日々励む中、全従業員がいい人でその組織であるチームが、
広く世間よりいい会社と言われ、応援され、期待されるようなチームを作ることを、
1歩ずつ、前向きに、明るく、楽しく、皆さんと共に取り組んで行きたいと思います。
一人ひとりが、次郎や奈緒子や、風に向かうライオンのように。
どうぞよろしくお願いします。
<以上>
Monobe